基本情報技術者試験を受験したいけど、どのように勉強したら合格するのかわからないという人はいませんか?
そこで今回は、筆者が合格した時の勉強方法を一例として記載しようかと思います。
筆者の受験理由とスペック
受験理由は単純です。会社(IT系)に、基本情報技術者持っていない人は全員合格を目指してくださいと言われたからです。
なので自ら進んで受験したわけではないので、モチベーションとしてはそこまで高くはありませんでした。ただモチベーションは高くないながらも、合格せずに長引かせるのはずっと言われ続けそうでめんどくさそうだからとっとと合格したい、とは思っていました。
受験してといわれたのが新卒2年目の秋で合格は3年目の春です。Web開発の保守をしていて、軽いプログラムの改修やテスト設計書の作成や実施をするのがメインでした。普段、業務以外ではプログラミングの勉強することは特になかったです。
ただし、新卒入社時の春にも受験している(この時も会社にいわれて)ので、午前試験についてはなんとなく覚えているところもあるかも、という状況でした。
午後試験に関しては、普段業務で使っている言語は、午後試験の言語選択に含まれていませんでした。そのため、新卒1年目の最初の3カ月だけやったJavaを使用しなければいけなかったです。SQLは基本的なものは普段の業務で触れていました。
午前試験対策
午前試験対策は、問題をとにかくたくさん解くことが大事だと思いました。とはいってもまず知識を入れた方が良いとは思ったので、「参考書を一通り読んでざっくり理解する→問題を解きまくる」とすることにしました。
私が読んだ参考書は「キタミ式イラストIT塾」という本です。この参考書はイラストがあってわかりやすくて読みやすい本でした。参考書で知識をしっかりつけるというよりも、ざっくりと内容を把握するという目的だったのですごくよかったです。
読んでから、半月くらいは何もしていませんでしたが、1月の後半くらいからまた勉強を再開しました。方法は「基本情報技術者試験ドットコム」というサイトでひたすら過去問を解くというものでした。
このサイトは、平成31年の春期など回ごとの指定範囲や分野の指定範囲が出来ます。(もちろん全部から出題もできます。)そのため最近のものだけやるとか苦手な範囲だけのものをやるとかできます。
このサイトを使った勉強は、通勤時間を利用していました。大体1日1時間で、しないもあった(木曜はファミ通を読んでいたなど。)ので、1週間で4時間くらいでしょうか。この時間以外は午前試験については勉強していません。
計算問題も、web画面とipadのメモ帳を2画面表示して解いています。2画面表示のやりかたは、「ipadで2画面表示する方法と活用方法」で紹介しています。
勉強時間は多いとはいえませんが、1月の後半から4月の試験日まで電車の中では継続して問題を解いていました。
午後試験対策
午後試験は過去問を解きました。本屋で午前問題を含めた過去問を買いました。予想問題集も売っていますがそちらはやっていません。
こちらは電車の中ではやるのは難しいため、渋々ながらも3月の最後の休日1日を使って過去何回か分を解きました。この時は自分の得意・苦手を把握するため選択問題は全部解きました。
また、本番同様に解くことも必要だと思ったため、一番最新の過去問についてはその日は解かなかったです。
試験前の最後の仕上げ
最後に時間を測ってマークシートも使用して本番と同じように最新問題を解くことにしました。これは4月の休日も1日使うことになるかな…と思っていたのですが、たまたま業務時間で勉強しても大丈夫という日があったため、その日に集中してやりました。結果的にこの日は3問くらいは過去問を解いたと思います。本番と同じ条件で解いてみるというのは大事だと思います。
私は、たまたま業務時間で勉強できましたが基本的には業務優先なので、通常は休日にやることになる可能性があります。忙しくない時期であれば、試験勉強できるかもしれません。若手がする仕事については、「若手がする仕事について紹介」しています。
できないこともありますが、本番に同じ条件に近づける要素は例えば以下があります。
- 試験問題
- 試験時間
- 解答方式
- 音
- 筆記用具や机に置くもの
- 試験開始時間
- 飲食
- 服装
要素1:試験問題
試験問題はとても大事です。過去問でも予想問題でもいいので、試験と同じような形式の構成や問題数のものを一気に解くということは重要だと思います
要素2:試験時間
試験時間も大切です。例えば60分の試験なら60分以内に解くということです。
試験によりますが、特に時間に余裕のないような試験だと、時間を意識しておかないと本番の時に時間が足りない…となります。出来れば見直しの時間も含めて時間を意識すると良いです。
要素3:解答方式
マークシート方式ならマークシートに実際に書くことも重要です。マークシートの塗りつぶし方が甘いと採点されないこともあるので、ちゃんと採点されるように塗りつぶすことが出来るようにしておくのは大事だと思います。
マークシートではない記入式の場合も、本番と同じような解答欄に書いていくのは大事だと思います。
要素4:音
これは本番とまったく同じようにする、というのは正直難しいと思います。ただ少なくても、いつも音楽を聴きながらやっている人は聞かないでやる、自分が声を出している人は声を出さない、ということは必要です。
後、私はやったことないですが、勉強スペースがある図書館が近くにある人はそこでやると環境が本番に近くなるかもしれませんね。
要素5:筆記用具や机に置くもの
筆記用具は本番と同じものを使いましょう。机に置くものも本番と同じものにしましょう。また、会場によって違うので正直わからない部分もありますが、ある程度自分のスペースが狭いことを想定して物を置いた方が良いかもしれないです。
要素6:試験開始時間
いつも勉強は夜にしているけど本番の試験時間は朝からなどのように、勉強する時間と試験時間が大幅に違う場合は実際の試験開始時間でやってみた方が良いと思います。
要素7:飲食
試験中の飲食もその試験に合わせた方法でした方が良いと思います。
要素:服装
普段勉強しているときよりも動きにくい服装だったとならないようにしましょう。
本番に近づけることまとめ
以上が本番に近づけるためにできることだと思います。上の方がより重要かなと思うことです。全部は無理かもしれませんが、ある程度は意識した方が良いと思います。
本番と同じようにやれば絶対合格するというわけではありませんが、やるとやらないではやった方が合格の可能性は上がると思います。
試験本番と結果
午前試験は特に問題なく進みました。すぐにわからなそうな問題は後回しにして最後まで解いた後に回答するという風にしました。この時にマークシートのミスだけはしないように注意しました。どうしてもわかない数問は勘で書きました。見直しの時間もあったので気持ち的な焦りはなかったです。
午後試験は正直焦りました。過去問で得点源だったデータベース問題が想定と違ったからです。(解いた過去問はselectやdeleteなどのテーブルに関する操作の問題だったが、実際出た問題はcreateなどのテーブルを作る操作だった。)この想定の違いで他の選択問題を見たりしていて時間がたってしまいました。
結果的にはデータベース問題を解きましたが、時間がたりなくなり、言語選択のJavaは勘でした。見直しする時間もなかったので、マークがずれていたらいっかんの終わりでした。
1か月後の合格発表の時に、こりゃダメかなと思いながら結果を見たところ、合格していました。午前が7.5割くらい、午後はちょうど6割くらいだったと思います。午前はともかく、午後は本当にギリギリでした。過去問を解いているときは7~8割だったため、想定の違いが本当に大きかったです。
なので得意分野だと思っていても、ちょっと傾向が違う問題がでることもあると念頭に入れておいた方が良いと思います。もしかしたら、もっと古い過去問もやっていれば対策できたかもしれないです。
まとめ
- 合格したのは新卒3年目の春
- 午前試験対策は、全体をざっくり把握した後に問題を解きまくる。
- 午後試験対策は、過去問を解く。
- 本番を想定して解くということもする。
- 得意分野と思っている問題が、違う傾向の問題を出すこともある。
間違いなく勉強はしましたが、そこまでがっつりとは勉強していないです。とにかくまず1回ざっくりと理解してから、過去問を解きまくるということがとても大事だと思います。人によって状況は違うかと思いますが、ひとつの例として参考にしてみてください。
読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立てれば嬉しいです。